2012.03.09 Friday
ピアフとアズナブール
JUGEMテーマ:音楽
静岡のレッスン日。新幹線の中で、まず聴いた曲は?
アズナブールとピアフのデュエットで
「あなたの目より青く」
大好きな二人の、私にとって、夢心地のデュエットです。
昔 と いっても十年位かもしれませんが、ピアフを題材にした映画のビデオをいただきました。
それは不思議な映画で、ある男の人の恋物語と、ピアフの物語が、代わる代わるに出てくるのです。
控えめな男の心情。
バックにはピアフの歌声。
ピアフの物語に入った時の、1番印象的だったのが、
…ピアフが、ボクシングチャンピオンのマルセルセルダンと試合前の晩、会っている時、アズナブールから電話がかかりました。
(アズナブール本人が出演していました)
「良い曲ができたんだよ。歌うよ」
アズナブールが電話口で歌い始めます。
最初のフレーズを聴いたあたりで、ピアフは受話器を下におきます。
置かれた受話器から微かにアズナブールの歌声が聞こえます。…
それから何年もたって、アズナブールのCDを買い、聞いていたとき、何だか不思議な感覚が。
他のCDやレコードで聴いた曲なのか、何だろう、この気持ち。
レコードをだし、CDや楽譜探しても、同じ物はない。
でも、心に甦る暖かい思い出!
「もしかして、ビデオで見たアズナブールが歌ってたあの微かな歌声?」
ひっばりだしました。
食い入るように見て探したその場面。
その曲でした。
それが「僕の肩でお泣き」です。
楽譜を起こし、それは「月と女と猫とピアノと」で、猫のながたひとしさんに歌っていただきました。
歌との出会い、そして、それが皆さんのお目に届くまでに、ドラマがあるのです。
生きてるっておもしろい!