2013.10.04 Friday
「河村愼太郎先生、ありがとう!コンサートvol.2」
JUGEMテーマ:音楽
「ありがとう!コンサート」の初めての、合わせが 明日清水である。
初めてで最後の合わせ。
あとは、本番の日のゲネプロのみ。
そして、幕が上がる。
それは、人間として、敬いあい、音楽を感じるハートが 分かり合える仲間だからだ。
53年という時、離れた場所で、それぞれの人生を歩んできた長い時間、
それをいっきに飛び越え、音楽で話しができる。
心が、通う。
不思議な瞬間だ。...
小池さんは、新潟から。
私は、愛知 高浜から。
伊藤さんは、名古屋から。
河村先生とコーラスの皆さんは、清水。
明日は一堂に集まる、嬉しい時間が、待っている。
どこにもない、ここだけのコンサート。
「ありがとう!コンサート」ってふしぎなタイトルでしょ。
四年前のありがとう!コンサートの後、「季刊清水 」という雑誌に書いた文の一部だ。
飯田地区高橋の家を出て、たんぼや畑の間の細い道を歩いていると、飯田小学校が見える。歌ったり踊ったりの好きな私は、物おじしない性格そのままで小学校にあがった。
たくさんの友達と想い出と感動をくれた六中。そして、私にとって一番の宝物は、三年になった時に転任してきた河村愼太郎先生との出会いだった。
子供たちのありのままを受け取ってくれ、そのまま愛してくれた。先生が六中に赴任してすぐ
吹奏楽部ができた。楽器の数は少なかったが、先生と一緒に教則本をみながら楽器を勉強したことは、私にとって素晴らしい想い出となっている。
「心にある本当の気持ちを音に乗せよう、溢れる想いを歌に込めよう」という先生の教は、それからの私の人生の真ん中にしっかりとある。六中卒業後、県立清水東高等学校に進学し、二年の夏から、歌とピアノと和声、作曲を河村先生に学んだ。私の中では音楽科へ進もうと決めていたのだが、「大学で音楽の勉強をしたいのだけれど…」と先生に聞くと、優しい声で「惠三ちゃんの好きなことやれば良いんだよ」という返事が返って来た。それは、子供を本当に信じているから、音楽の力を信じているからこそ言える言葉なのだと思った。先生の愛を受け取り、私は音楽の道へ進む事を固く心に誓った。そしてお茶の水女子大学音楽科に入学。
卒業後、芸能界デビューのチャンスがやってくるのだが、デビューまであと少しのところで、自分から断ってしまった。そこに私の目指すものはなかったからだ。歌手の道から離れ、町工場の事務員、音楽教室の講師などを経験し、そして、結婚した。
芸能界デビューを断ってから16年後、私の中の音楽魂がうずいた。「私は、歌いたい!」子育てしながら、喫茶店のママをやりながら、歌の勉強が始まった。また、手話との出合いで、私の世界が大きく拡がった。「聴く音楽」と「見える音楽」が出合い、全ての人々が同じ空間を共有できる「バリアフリーな音楽」これこそ、私のしたいことだと思った。小中学校で子供たちや先生方へ指導させて頂く機会があるのだが、いつも河村先生が私の中にいると感じる。私はいつも河村先生の教えと、そこから学んだ自分の人生を伝えている。それを先生方や子供たちがまっすぐに受け取り、音楽が変わり、その学校全体が変わる。それが音楽の力なのだ。河村先生はそれを教えて下さった。迷った時は、「惠三ちゃんのしたいようにすれば良いよ」という先生の優しい声が聞こえる。生きていく道を教えてくれた先生へ、「ありがとう!」が言いたくて。
先生と私と、吹奏楽部の後輩でトランペットの小池伸幸さんによる「河村愼太郎先生、ありがとう!コンサート」をしようと。
そして、9月25日、清水文化センター中ホールで「河村愼太郎先生、ありがとう!コンサート」の幕が開く。河村先生が登場すると、そこは50年前の音楽室に変わった。先生のお話と優しい歌に、会場の全ての人が先生の教え子になってしまった。小池さんのトランペットは生きてきた人生そのままに、まっすぐで優しい。ずっと聴いていたいと思わせる音楽だ。先生と一緒に舞台に立った時、私は50年
前のおさげ髪の少女になった。先生は「笑顔いっぱい、歌声いっぱい」の世界を贈ってくれた。溢れる深い愛に包まれ、音楽に抱かれ、本当に幸せな2時間だった。50年間、思い続けてきた「ありがとう!」が皆さんと一緒に言えた。
その喜びはいつまでも温かい灯となって胸のなかにある。
先生、今までありがとう! そしてこれからもありがとう!
板倉惠三子
( 旧姓・大石)
そして、第二回目の「ありがとう!コンサート」が、10月18日(きん)18:30に開演する。
清水マリナート中ホールだ。
初めてで最後の合わせ。
あとは、本番の日のゲネプロのみ。
そして、幕が上がる。
それは、人間として、敬いあい、音楽を感じるハートが 分かり合える仲間だからだ。
53年という時、離れた場所で、それぞれの人生を歩んできた長い時間、
それをいっきに飛び越え、音楽で話しができる。
心が、通う。
不思議な瞬間だ。...
小池さんは、新潟から。
私は、愛知 高浜から。
伊藤さんは、名古屋から。
河村先生とコーラスの皆さんは、清水。
明日は一堂に集まる、嬉しい時間が、待っている。
どこにもない、ここだけのコンサート。
「ありがとう!コンサート」ってふしぎなタイトルでしょ。
四年前のありがとう!コンサートの後、「季刊清水 」という雑誌に書いた文の一部だ。
飯田地区高橋の家を出て、たんぼや畑の間の細い道を歩いている
たくさんの友達と想い出と感動をくれた六中。そして、私にとって
子供たちのありのままを受け取ってくれ、そのまま愛してくれた。
吹奏楽部ができた。楽器の数は少なかったが、先生と一緒に教則本
「心にある本当の気持ちを音に乗せよう、溢れる想いを歌に込め
卒業後、芸能界デビューのチャンスがやってくるのだが、デビュー
芸能界デビューを断ってから16年後、私の中の音楽魂がうずいた。「私は、歌いたい!」子育
先生と私と、吹奏楽部の後輩でトランペットの小池伸幸さんによる「河村愼太郎先生、ありがとう!コンサート」をしようと。
そして、9月25日、清水文化センター中ホールで「河村愼太郎
前のおさげ髪の少女になった。先生は「笑顔いっぱい、歌声いっぱ
その喜びはいつまでも温かい灯となって胸のなかにある。
先生、今までありがとう! そしてこれからもありがとう!
板倉惠三子
( 旧姓・大石)
そして、第二回目の「ありがとう!コンサート」が、10月18日
清水マリナート中ホールだ。